恋するピアニスト　フジコ・ヘミング

2024年4月に92歳でこの世を去った世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングのドキュメンタリー映画。ロングランヒットを記録した映画『フジコ・ヘミングの時間』の小松莊一良監督が、2020年から4年間の旅路を演奏と共に描く。戦時中を過ごした岡山に残されているピアノとの再会、父や弟との思い出、コロナ禍での暮らしと祈りを捧げる演奏、思い出の地・横浜でのドラマティックなステージ、そして秘めた恋の話など、どんな時も自分らしく生きてきたフジコの愛すべき世界が映し出される。ラストステージとなった2023年3月のパリ・コンセルヴァトワール劇場でのコンサートでは、「ラ・カンパネラ」「別れの曲」「月の光」「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、数々の名曲が披露された。