うつろいの時をまとう

日本の美意識をコンセプトに独自のスタイルを発信し続けている服飾ブランド『matohu（まとふ）』のものづくりを5年の歳月をかけて丹念に追ったドキュメンタリー。デザイナー堀畑裕之と関口真希子の視点や哲学を通して、日常の中に潜む美や豊かさを再発見していく。『matohu』には「纏う」という意味と「待とう」という意味が込められており、服を纏うということに対する根源的な問いと、消費のスピードの早い時代に対して時間の熟成を待ちましょうという提案でもある。伝統芸能がテーマのドキュメンタリーを数々手がけてきた三宅流が監督を務める。