オキナワより愛を込めて

沖縄を拠点として活動する写真家・石川真生を追ったドキュメンタリー。1971年11月10日、当時10代だった石川は、米軍基地を残したままの沖縄返還協定をめぐって起きた労働者と機動隊の衝突を目撃。同じ沖縄人同士の衝突がきっかけで浮かんだ疑問が、石川を写真家の道に進ませた。1975年、米兵を撮るためにコザ・照屋の黒人向けのバーで働き始めた石川は、バーで働く女性たちや黒人たちと共に時間を過ごしながら、日記をつけるように写真を撮り続けた。2024年には土門拳賞、文科大臣賞を受賞。ニューヨークを拠点に活動する砂入博史監督が、写真家・石川真生のルーツをたどりながら、彼女の自由な生き方を写真と共に映し出す。